2007-01-01から1年間の記事一覧

小谷野敦と荻上チキ

小谷野敦が荻上チキの実名のヒントをブログに書いた件でずいぶん盛り上がっているようですね 小谷野敦「荻上チキの正体」 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20071218 小谷野敦さんに実名を晒された件/および匿名と顕名の擁護 http://d.hatena.ne.jp/seijo…

フーコー『真理とディスクール』

ギリシャ語の「パレーシア」について扱う 「真理を語る」という意味 ギシリャで「告白」が、どんな様態で存在したのかを論じたもの キリスト教の神はおらず、テキトーなところのあるギリシャ的な神、アポロンなどがいる ギリシャでは、また、「内面」が問題…

デリダ『歓待について』

ソポクレス『コロノスのオイディプス』を論じる 「オイディプス王」に代表されるエディプスコンプレックスへの批判的考察が混じるよう 国民国家における移民受け入れ問題も課題 共同体へ来た「異邦人」は、まずは法の言語に対して「異邦人」である デリダは…

ハーヴェイ『新自由主義―その歴史的展開と現在』

正しく「世界系」である現代世界政治経済史 間違っても「セカイ系」ではない書物 超具体的 Webには、社学系のプロの人がアマゾンレヴューや、論文をあげているよう でも、Webの一般人の間ではあまり話題になっていない 「市場主義」は、倒錯的な思想に裏付け…

ミシェル・フーコー、渡辺 守章『哲学の舞台』

本書は ・フーコーと渡辺の対談 ・フーコーによる日本での講演 ・渡辺の解説 からなる フーコーが、日本の読者に向けて分かりやすく自己の思想を語っている 「西洋的には前提」といったようなことにも反省が加えられていて、良い本であるしかし、フーコーや…

鏡音リン

よく、劣化コピー的な名前をためらいなくつけるな「初音ミク」よりネーミングセンス落ちているだろ 「初」という文字 「未来から来る」 という時系列のこと 「音」と「時」の二つの要素 「初音」という漢字と「ミク」というカタカナ 対照的なそれらがマッチ…

◎「大航海No.64」

2007年秋発刊の雑誌 この号は「近代日本の学者101」という特集 この手の学術教養商業誌としては、とても面白く読めました と褒めようと思ったのですが、家でネット検索をかけてみて、この雑誌を見つけられないことに唖然とした アマゾンに登録すらされていな…

エドワード・ケアリー『望楼館追想』

望楼館追想posted with amazlet on 07.04.20エドワード ケアリー Edward Carey 古屋 美登里 文藝春秋 (2004/11)売り上げランキング: 335179Amazon.co.jp で詳細を見るエドワード・ケアリー『望楼館追想』(二〇〇二、文藝春秋)を読んだ。 面白かったですね…