2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第2回『必読書150』を読む会、埴谷雄高『死霊』を読む会報告

参加者は五名。文学的な能力の高いメンバーが集まる。某君の『死霊』五章、六章に関するレジメが面白い。松平はどうも社会科学的、哲学的なネタで演繹的に文章を構成してしまう癖があるけれども、某君の対象を扱うにあたっての表現力と想像力の働かせ方は、…

第3回『必読書150』を読む会、西田幾多郎『善の研究』読書会

第3回『必読書150』を読む会、西田幾多郎『善の研究』読書会を行います。2006年、7月2日(日)、法政大学市ヶ谷校舎、大学院棟703号にて、15:10開始、18:20終了の予定です。飛びこみ参加も歓迎いたします。どなたもお気軽にお越しく…

ネットツールと実生活

インターネットツールの位置づけ方について考える。4〜9がインターネットツールである。1〜3はそれらに対照させるために置いてみた。 ######################## *この表は縦に見る。 ① 一人でいること・孤独 # ② 恋人同士が会…

解説しよう

電脳RESの読者数は多くはないけれども、ネットに大変詳しい方と、普段ネットをあまりお使いにならないかたの、双方にごらんになっていただいている。とくに後者の方を対象にしつつ、松平が手を出しているネットツールのそれぞれについて解説しましょう。間違…

mixi始めました。

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=4275826 mixyは一口で言えば、「会員制で紹介制」の「ブログと掲示板」です。匿名性が低く、「ブログと掲示板」へとアクセスした人の身元が分かりやすく、プライバシーが守りやすいため、mixiは有用な活用ができそうです…

E・ブロンテ『嵐が丘』

E・ブロンテ『嵐が丘』読了。「悪党、ヒースクリフさんに身も心もダメにされてしまいたい!」そんな怪しい心が芽生えざるをえない。作者はアイリッシュやケルトの血を引くイギリス人。反キリスト教的で悪魔的なところがありつつも、ハイセンスなオクシデンタ…

論理の美

本書では、先行研究の成果ではいまだ不明瞭な箇所を含んでいた万葉歌を取り上げ、必要にして十分な引用により裏づけを取りつつ、問題となる万葉の歌の一言一句を精緻に分析し、蓋然性の高い新たな解釈を打ち出している。各章で論じる対象となる中心的な歌は…

清水博子『カギ』(二〇〇五、集英社) 初出 すばる二〇〇三年十月号

インターネットに掲載された日記を題材とした小説。これといった個性のない普通の人のようだけれども、裏に精神的な「病い」のようなものを抱える「妹」と、辛らつなところのある「姉」の、それぞれの日記が交互に紹介されて、テキストが織りなされている。…

第2回『必読書150』を読む会について

埴谷雄高『死霊』読書会(2)を行います。2006年、5月21日(日)、法政大学大学院棟703号室に15:00時集合で、15:10開始、18:20終了の予定です。飛びこみ参加も歓迎いたします。どなたもお気軽にお越しください。

劣等感と美

公房の一九六四年の作品。顔面にケロイド瘢痕を受けた男が、プラスチック製の仮面を作り、「他人の顔」を獲得して妻を誘惑するが、二人の信頼関係は破綻し、悲劇に至る。ところで、三島の『金閣寺』(一九五六)の主人公は、吃音という障害を負い、他者への…